RECELAお役立ちコラム / 「削除」と「逆SEO」の違い
比較・検討

「削除」と「逆SEO」の違い|
結局どっちを選べばいいのか、決め方を正直に解説

公開日:2026年8月5日読了:約9分カテゴリ:比較・検討

ネットの誹謗中傷対策を調べ始めると、「削除」と「逆SEO」という2つの言葉に必ず行き当たります。この2つは目的も手段もまったく違うのに、混同されたまま業者を選んでしまうケースが少なくありません。この記事では、両者の違いを法的な位置づけ・費用・期間の面から正直に比較し、どちらを選ぶべきかをケース別に整理します。

「削除」とは何か・誰ができるのか

「削除」とは、検索結果や投稿サイトから情報そのものを消す対応です。サイト運営者への任意の削除依頼は本人でも行えますが、相手が応じない場合に裁判所へ削除の仮処分を申し立てたり、投稿者を特定する発信者情報開示請求を行ったりする手続きは、弁護士のみが代理できます(弁護士法72条、e-Gov法令検索:弁護士法)。削除の対象になるのは、名誉毀損やプライバシー侵害に該当しうる、権利侵害性が明確な投稿です。単なる主観的な低評価や感想は、削除の対象になりにくいのが実情です。

「逆SEO」とは何か・誰ができるのか

「逆SEO」は、ネガティブな情報を消すのではなく、ポジティブな情報・自社発信のコンテンツを充実させることで、検索結果における相対的な順位を下げ、見られにくくする手法です。情報そのものを消すわけではないため、法律上の資格を必要とせず、事業者・個人問わず自分で行うことも、業者に依頼することもできます。ただし、虚偽の口コミを大量投稿するなど不正な手法は景品表示法・不正競争防止法等に抵触するリスクがあるため注意が必要です。

削除と逆SEOの違いを一覧で比較

比較項目削除逆SEO
やること情報そのものを消すポジティブな情報を増やし押し下げる
対象になりやすい投稿権利侵害性が明確な投稿主観的な低評価・削除が難しい投稿全般
誰ができるか任意削除は本人可/法的手続きは弁護士のみ本人・業者どちらでも可
費用の目安弁護士費用(案件により数万〜数十万円)大手業者は月20〜30万円、セルフ型は月数千円台〜
期間の目安数週間〜数ヶ月(裁判所手続きを含む場合)数ヶ月〜半年程度かけて緩やかに変化
成功の保証権利侵害性の立証次第(保証なし)検索アルゴリズム次第(保証なし)
正直にお伝えします

「絶対に削除できます」「必ず1位に上げます」と断言する業者には注意してください。削除も逆SEOも、成果を保証できる性質のものではありません。当社も検索順位や削除の成否を保証することはありません。

5つのケース別・どちらを選ぶべきか

実際によくある状況を5つに分けて、どちらを優先すべきかの目安を整理します。

ケース1:事実無根の中傷・名誉毀損が疑われる投稿

権利侵害性が明確なため、まず弁護士への相談を検討してください。当社は削除交渉の代行は行わず、必要な場合は提携弁護士をご紹介します。

ケース2:主観的な低評価・口コミサイトの星1

「対応が遅い」「合わなかった」といった感想の範囲は削除が難しいため、逆SEOで検索結果を整えるのが現実的です。

ケース3:過去の報道記事・逮捕歴等の記録

報道の公共性・公益性が認められる記事は削除が極めて難しいのが実情です。逆SEOで「見られにくくする」対応が中心になります。

ケース4:匿名掲示板の古いスレッド

削除要請の窓口はありますが対応に時間がかかることが多く、並行して逆SEOを進めることで露出を早期に抑えられます。

ケース5:なりすましアカウント・虚偽情報

各SNSの通報窓口から本人申告での削除が狙いやすいケースです。まずはプラットフォームの通報機能を使ってください。

自分のケースはどちらに近い?

会社名・お名前を入れるだけで、削除が狙えそうか、押し下げ中心かをその場で診断します。登録不要・匿名OK。

両方を組み合わせるのが現実的なケース

実務では、削除と逆SEOを併用するケースが少なくありません。たとえば、弁護士による削除交渉には数週間〜数ヶ月かかることがあり、その間検索結果に投稿が残り続けてしまいます。この「待ち時間」の露出を抑えるために、逆SEOで並行してポジティブな情報を増やしておくというアプローチです。また、削除が完了した後も、同種の投稿が再び出るリスクに備えて自社発信のコンテンツを厚くしておくことは、長期的な保険としても有効です。

選ぶ前に確認しておきたいこと

削除・逆SEOのどちらを選ぶにしても、まず現状の検索結果を客観的に把握することが出発点です。何がどこに出ているのか、それぞれが権利侵害性を含むのか、主観的な感想の範囲なのかを整理してから、対応の優先順位を決めましょう。判断に迷う場合は、無料の診断や相談窓口を使って第三者の視点を借りるのも一つの方法です。「とりあえず高額な業者に丸ごと任せる」前に、まず何が問題なのかを正確に把握することが、遠回りに見えて一番確実な近道です。

「削除代行」を名乗る業者への注意点

インターネット上には「削除代行」を掲げる業者が数多く存在しますが、削除交渉や発信者情報開示請求は弁護士のみが代理できる法律事務です。弁護士資格を持たない業者がこれらを代行することは非弁行為(弁護士法72条違反)にあたる可能性があります。「弁護士より安く削除できます」といった謳い文句を見かけたら、その業者が実際に何を行うのか(任意の削除依頼フォームの代筆にとどまるのか、それ以上の交渉を行うと謳っているのか)を必ず確認してください。

逆SEO業者を選ぶときに確認したいポイント

逆SEOは合法な施策ですが、業者によって手法の質に差があります。契約前に、どのような媒体にどんな内容を発信するのか、虚偽の口コミ投稿のような不正な手法を使わないか、成果を保証する表現を使っていないかを確認しましょう。景品表示法上、効果や順位を断定的に保証する表現自体がリスクをはらむため、「正直に不確実性を説明する業者」のほうがむしろ信頼できるという見方もできます。